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「エンジニアの価値を最大化」できる社会を目指して

オルターボ株式会社の代表取締役CEOの中村です。

本ブログでは、技術顧問の杉山との対談も含め数回にわたり、オルターボが考えるエンジニアが成長できる環境とは何なのか?情報を発信していこうと考えております。
まず今回は、私自身が考える現在のエンジニア業界における課題と想いについてまとめてみました。

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成長中の中位60%と下位20%のエンジニアにチャンスを創りたい。

オルターボが実現したいのは、成長過程にいるエンジニアが健全な環境と待遇に恵まれている状態です。エンジニアが技術を高めて、価値を作り、キャリアを拓ける世界を作っていきたい。

エンジニアは学び続けることが求められる仕事です。レガシー技術からモダンな技術に切り替えで苦戦しているエンジニアを助けたいですし、新しい技術取得をコツコツとやり抜くエンジニアが報われるようにしたいと考えています。

パレートの法則をご存知でしょうか。組織において、上位20%が活躍し、中位60%は平均的に働き、下位20%はパフォーマンスが悪いという状況になるというものです。

この法則はエンジニアにも当てはまり、上位20%のハイパフォーマーはどんな環境でも、自力で成長していきます。

しかし、私がオルターボで実現したいのは、まだハイパフォーマーではない中位60%と下位20%のエンジニアにチャンスを創ることです。

なぜなら、中位60%、下位20%のエンジニアも成長過程にあり、機会があればハイパフォーマーへと成長していく可能性を秘めているからです。
私はこれまで、エンジニアが未経験から成長するプロセスを数多く見てきました。そして、自分自身もプログラミング習得に挫折した経験があるため、IT技術やプログラミング習得の難易度を実感しています。

働く環境や待遇が整えば、より多くのエンジニアが成長できる。

今のIT業界全般に言えることですが、エンジニアに対する待遇は十分だとはいえません。

私がそう感じたのは、前職のITベンチャー時代にパートナー企業からエンジニアを紹介されたときのこと。提出されたスキルシートを見ながら、「このエンジニアさん、けっこうできる人なのにな…。」と感じました。

営業担当の方が、エンジニアの強みや良さを言語化できていなかったのです。

エンジニアはコミュニケーションが得意でない人もいて、人事評価や営業活動が苦手な分野です。その代わりに、営業がエンジニアのスキルを理解し言語化しているわけですが、技術の理解度が低い営業は残念ながら多いです。
スキルシートの書き方、他社にエンジニアのスキルを伝える仕組みができていないといえます。

そして、エンジニアは経験がモノをいう世界です。非常にポテンシャルがあり努力していても、実務経験がなければスキルのあるエンジニアとは見てもらえないことが多い。

本来ならば成長できる環境に身をおける、能力の高いエンジニアなのに、なかなかチャンスを得られないというプロジェクトも見てきました。

こうした教訓を基に、オルターボではエンジニアを深く理解するよう努めています。面談の時には、マイナスではなくプラス面を引き出そうと、さまざまな質問をします。

「今後は、何をやっていきたいですか?」
「やりたい方向性に合ったスキルアップをしていますか?」
「実際に、手を動かしていますか?」

こうした会話をしながら、エンジニアの努力を無駄にせず、適切な努力を重ねていくには何が必要なのかを伝えています。

私は、働く環境や待遇が十分に整えば、多くの成長ざかりのエンジニアが活躍できると考えています。

そのため、オルターボの目指す姿は、エンジニアが自発的に足りないスキルを自分からキャッチアップでき、そのために必要なものを自社内で入手できる会社であることです。

このような想いにいたったのは、私自身がプログラミング言語の取得を二度も失敗した過去があり、エンジニアが成長し続ける難しさを、身をもって実感しているから。

私の挫折経験や、オルターボを設立した経緯について、お話ししたいと思います。

プログラミング習得の壁は想像以上に高かったが、IT業界で働きたいという想いにかられた。

高校時代、双方向のコミュニケーションができる面白さからRPGゲームに夢中になり、プログラミングの専門学校に通い始めました。
プログラミングを取得して、ゲームを作るエンジニアになろうと思ったのです。

C言語を学び始めましたが、思った以上にプログラミング言語習得の壁は高く、挫折してしまいました。
その後、アパレルブランドや大手OA機器メーカーなどで働きましたが、「やはりIT業界に身を置きたい」という想いにかられ、ソフトウェア企業へと転職します。そこで営業を経験し、ITエンジニアの採用にも携わるようになりました。

懲りない私は、在籍していたエンジニアに教えてもらい、二度目のプログラミング習得に挑みますが、あえなく挫折。今思えば、エンジニアも教えるプロではなかったので、学習方法にも課題がありました。

その後、私は縁あってITベンチャー企業へと転職します。転職を決めたのは、代表の「ITエンジニアが50歳でも60歳でも生涯現役で活躍できる社会を目指したい」という話に感銘をうけたからです。

当時は、「エンジニアの35歳限界説」という言葉があり、エンジニアは40代になるとマネジメントを求められ、モノづくりに携わる機会が少なくなってしまう状況でした。「ITエンジニアが現役でいつづけるには何ができるのか?」そんなことを考え続けた日々でした。

在籍していた企業は、技術支援を事業の柱にしていて、成長フェーズの真っ只中。私は人事・労務・経理などの仕事を担当しながら、数百名のエンジニアの採用にも携わりました。

そして、私は自分にビジネスの理論やフレームワークが不足していることに気づきます。
そこから4年間は、日中はITベンチャーの仕事、夜はビジネススクールで経営理論とフレームワークを学びました。

その後、オルターボを設立し、挫折してきたプログラミングに三度目の挑戦。
6ヶ月間、自らプログラミングをやらなければならない環境に身をおき、周囲のメンバーと切磋琢磨しながらWeb上でプロトタイプリリースを実現しました。
このように、プログラミングを学ぶときに失敗とチャレンジを経験したからこそ、技術取得の大変さと、環境が整っていることの重要性がわかりました。

だからこそ、オルターボでは失敗を怖れずチャレンジができる環境を整え、エンジニアが自主的に努力、成長できる仕組みを作りたいと考えています。

エンジニアにとってベターな環境をつくり、日本社会のテクノロジー化の起爆剤になりたい。

ITエンジニアは不足していると言われ続けています。今後も、社会のテクノロジー化に伴って、ますますエンジニアは求められ続ける。
そのため、近い将来、今以上にエンジニアの採用の難易度は上がり、企業が欲しい人材は市場のどこにもいないという状態になっていくでしょう。

つまり、エンジニアの価値はまだまだ上がり続けます。

しかし、技術は一朝一夕では身につきません。技術習得はエラーから始まるため、諦めずにコツコツやり抜いた人の希少性が高まります。
オルターボは顧客や他のIT企業と協力し、このようなエンジニアの努力を活かせるベターな環境をつくることで、日本社会のテクノロジー化の起爆剤になりたいと考えています。

最初からハイパフォーマーのITエンジニアはいません。今は技術力がなく即戦力でなくても、2、3年後に自社のプロダクト開発を推進している存在になっている可能性だってあります。

私たち自身も、エンジニアの成長機会を奪うような短期目線ではなく、長期目線で成長機会をつくれる会社でありたいと考えています。

ここまで想いを語ってきましたが、オルターボは設立して約4年と、まだ歩み始めたばかりの会社。
これから、試行錯誤を重ねながら「エンジニアの価値を最大化」できる社会を目指していきたいと思います。

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